従来の作業服素材
そこで、ポリエステルと綿をミックスさせて、互いのメリットを一番出せる『ポリエステル65%・綿35%』という混率の生地を開発しました。
従来、作業服の素材で一番重要とされてきたのは耐久性(摩擦強度や洗濯強度)の部分でした。
20年程前までは作業服は、綿100%しかありませんでしたが、各生地紡績会社が耐久性を追及していく
うちに石油から生産するポリエステルで作る糸を開発しました。
ポリエステルの誕生
いわいるテトロン(ポリエステル系合成繊維でしわになりにくく、乾きが速い特質をもちます。衣類のほかホース・漁網・釣り糸など広く用いられることでも知られています。
)です。
現在T/Cという言葉がありますがTはテトロンのTです。
そのポリエステルは、綿に比べますと圧倒的に強度があります。
つまり、ユニホームにもっとも必要とされてきた耐久性という部分ではもっともメリットがあるのです。
しかし、反面、従来日本で愛用されてきた綿100%に比べますと吸水性や通気性が失われてしまい快適性では満足のいくユニフォームではありませんでした。
作業服・ユニフォームにとって最強の混率 ポリエステル65%、綿35%
そこで、ポリエステルと綿をミックスさせて互いのメリットを一番出せるポリエステル65%綿35%という混率の生地を開発しました。
この生地が出来たことで、重要課題である耐久性は飛躍的にクリアし向上しました。
現在は技術も進歩し、耐久性はあって当たり前になってきており、『動きやすさ』や『保温性』、また『吸汗速乾性』などを追及した生地がどんどんと出て、飛躍的な技術革新が行われていきます。
時代とともに移りゆく素材
ここ最近では、エコや省エネが主流になりペットボトルを粉砕しフレーク状にしたものを溶かし、ポリエステル糸にしていくという再生ポリエステルが出てきました。
これにより、エコマークの認定が可能になりエコマーク認定の作業服を着用することで社会的にアピール出来るようにもなっております。
時代ともに、作業服・ユニフォームの素材の移りゆくさまもまた、手にとって分かります。