綿(優しい着心地)+ポリエステル(優れた吸汗速乾性)=「パルパー」
ファッションやスポーツ、ユニフォームにおいて、今日では機能性にすぐれた素材の生地が求められています。
特に綿の着心地と、ポリエステルの利便性を併せ持った機能をもつ生地のニーズが大変高まっています。
その代表的な例が綿とポリエステルの二層構造糸パルパーを使用した生地になります。
「パルパー」の人気の理由!
パルパーとはポリエステルの糸を芯にし、そのまわりに綿の糸をまきつけて製造された糸のことをいいます。
体内から出た汗はすばやく綿に吸収され、毛細管現象によって熱を素早く衣服の外に放出され効率的に乾燥をさせるため、吸汗・速乾性に非常に優れています。
さらには芯の糸がポリエステルのため、洗濯しても縮みにくいといった特性も持っており、耐久性にも秀でた素材です。
実用例としましては、各スポーツ用品メーカーが開発している運動用のウェアに採用される場合が多いです。
これは運動時に生じる汗をすばやく吸収・発散させることによってベタつきを防ぎ、長時間快適な状態でスポーツできるメリットと、耐久性が高く乾きやすいので、繰り返し洗濯が出来るメリットを評価されてのことです。
パルパー素材の作業服・ユニフォームの活用シーン
東京オリンピック招致などのスポーツブームにより、その需要はさらに高まりつつあります。
ユニフォームの例でも同様、その着心地と利便性が評価され、建設現場や解体現場などの特にハードな場面や、電気・水道関係の汚れやすい現場でも数多く採用がされています。
近年では多層構造糸の需要が高まるにつれメーカーもさらに改良を重ね、消臭糸などを使用し新たな付加価値を付随するなど、今日でも進化を続けています。